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継続力・忍耐力はいらない――かもしれない

継続力 忍耐力

2018/03/20 継続力・忍耐力はいらない――かもしれない

【本末転倒を避けよう】

何をやっても続かない、という悩みを抱えている方は結構いるみたいです。そこで僕も「継続力」という言葉をネット検索してみました。やっぱり悩んでいる人が多いだけだって、継続力をつける方法というのは鬼のようにヒットします。

 

継続力 忍耐力

 

そこで、例えばどんなものがあるのだろう、とそのひとつを見てみたのですが・・・・・・。言っていることはわかるのですが、なんというか、本末転倒しているなあ、という印象を受けました。家を建てたいという夢があるとしますよね。次のうち、どれが必要だと思いますか?-

 

・金槌

・木材
・本
・印刷機

 

木材は原料として必ず必要です。もちろん鉄筋でもいいですが。そして金槌がなくては木を組み立てられないですからこれも必要です。組木ができるなら要らないかもしれないですね。本は、そもそも家を建てる方法がわからないという人ならば、家を建てる方法を知らなくてはいけないですから、知識を得るためには必要です。

 

じゃあ、印刷機とは何だ、という話になってきます。印刷機はもちろん造幣局のもので合法的な札を印刷できる機械です。道具や技術や知識がなくても、お金があればプロに頼んで家を建てることができます。

 

継続力 忍耐力

 

継続力も同じはずです。なんのために継続力を身につけたいのか、と考えてみてください。何かしらの目標なり夢なりがありますよね。つまり継続力というのは「道具」であり、目標そのものではないはずです。

 

だから、何か有効な方法があるのなら、あえて継続力を身につける必要はありません。それでも大抵のことは続けることを強いられるので、目標が明確な場合の、道具としての継続力というのは必要になってくるのかもしれません。

 

しかし僕が見たサイトでは、継続力をつけるために継続力が必要そうな、もう何が目的なのかわからないような内容の記事でした。だからそうならないように、まずは何のために継続力をつけたいのか、を明確にすることを提案します。そして明確になったところで、では継続力を身につけるためには、と改めて考えてみるといいかもしれません。

 



【継続力のない人はいない】

見出しを見て、自分はそんなことはないぞ、と思う方もいるかもしれません。でもですね、絶対に続けていることがあるんです。それも毎日、欠かさずに。僕もそうですけど、誰でも毎日欠かさずに呼吸してますよね。1日どころか、10分だけでも呼吸をしていなければ死んでしまうかも知れません。

 

んなのは屁理屈だ、と思ったでしょうか。でも、考えてみてください。これを毎日やるんだ、と何か決意したとして、それを意識したら、ややストレスになるのではないでしょうか。よほどそのことが好きであれば別かも知れませんが・・・・・・。

 

そして、仮に続けられたとして、「○日続いている!」と達成感を感じているとしたら、その達成感はどこから来ていると思いますか?- それはストレスからなんです。ストレスに耐えられた自分は凄い! と思っている場合が少なからずあります。しかしストレスなので、いずれどこかで無理が出て、諦めてしまうか体調を崩してしまう可能性もあります。

 

継続力 忍耐力

 

つまり「呼吸」のように、意識に関係なく自然といつの間にかやっている、というレベルまで落とし込まないと、本当の「継続力」はつかないわけです。でも、そこまで継続力を脳に刷り込むのは並大抵のことではありません。正直不可能と言ってもいいでしょう。では、じゃあどうすれば良いのか、ということを考えてみたいと思います。

 

【僕の知り合いの話】

結婚生活30年になろうとしている人が僕の知り合いにいます。どちらも穏やかでいい性格で、これならお互いにストレスも感じずに仲良くやってこられるわけだ、と僕は思ったのですが、実は夫の方はかなりの浮気性だったりします。しかもバレていないというところが実に巧妙です。そしてその浮気性っぷりは、僕に対して浮気の極意を伝授してくれるほどだったりします。僕は浮気などしませんが・・・・・・。

 

継続力 忍耐力

 

そしてその人によれば、浮気をしていなかったらここまで続いていなかったかもしれない、と言っておりました。僕の周りにはこういう人が何人もいて、話を聞くたびに絶対に恋愛はしないぞと僕は決意を固めるわけですが、そこに継続力を身につけるための手がかりがあるように思いました。

 

つまり、気分転換をする、ということです。人間関係が固定化されると、世界観が狭くなります。これは僕の個人的な感覚の話なのですが、ずっと機械と向き合っている製造業と、常にいろんな人と接する機会のある接客業とでは、職場の雰囲気がまったく違うように感じました。少し飛躍しすぎかも知れませんが、多くの人との接触というのは、気持ちの切り替えに繋がるのではないかと思います。

 

臨機応変にその相手に接しなくはいけないので、対応力が高まり、結果、パートナーのあらゆる言動にも対応できるようになるのではないか、という気がします。それで長続きするのではないか、と・・・・・・。それに、隠しごとを持っているというのは、心理的に優越感を持つことにつながるのだそうです。それによって気持ちに余裕ができるというのもあるのかもしれません。
・・・・・・と、浮気の話はこれくらいにして、継続力の話に戻りたいと思います。

 

継続力が持てないということは、どこかで限界を感じているということです。これを乗り越えるためには忍耐力が必要なのですが、すでに忍耐力を発揮している状況なので、それ以上の忍耐力にはあまり期待出来ないのかもしれません。

 

上り坂を自転車に乗り続けるのは大変ですよね。いずれは限界が来てダウンしてしまいます。どんなに忍耐力のある人でも、永遠に自転車を漕ぎ続けることはできません。だからその場合は、休憩を入れて体力を回復させるとか、漕ぐのをやめて自転車を押して歩くとかする必要があります。自転車を乗り続けるのに必要なのは、忍耐力だけではなくて、体力も必要ということです。続かない場合は、時に息抜きを忘れないようにしてみていただきたいと思います。

 



 

【賞罰による継続】

これはよく聞く方法です。何か楽しみを作っておいて、課題を達成しない限りをそれには手を出さない、という方法です。そうすると楽しみにありつけないから、結果、課題をこなせるようになる、というものです。でも、これはあまり効果がありません。なぜなら、楽しみを「作る」ということは、自分で自分にストレスを課しているからです。

 

継続力 忍耐力

 

例えば勉強が終わるまでチョコレートは食べない、としたとしても、チョコレートを食べることは事実可能なので、気が削がれている場合は「チョコレートは食べられるのに、自分で制約を作ってしまったから食べられない」というストレス状態に陥ります。しかも気が削がれているわけですから、課題そのものにも取り組めません。そうすると、さらなるストレス状態に陥ります。時には課題を達成してもいないのにチョコレートを食べてしまい、罪悪感を感じてしまうことも・・・・・・。

 

もちろん上手くいくならいいですが、うまくいかない場合は、課題の中にのみしか見いだせない楽しみを見つけるという手があります。たとえば毎日のジョギングであれば、ジョギングの最中でしか逢えない素敵な人を見つけるというのが、そのひとつです。もっとも、そんなドラマチックなことはそんなにはないかもしれないですが、「課題は苦しいもの」「楽しみは嬉しいもの」と厳密に分けてしまうと、時には苦しさを逃れたいあまり、楽しみを放棄してしまうことにもなりかねません。

【期間を限定する】

継続力 忍耐力

継続力は目的のための道具だ、という話をしましたが、それはつまり、目的を達成できたら継続をしなくても良くなる、と考えることもできます。「嫌な継続をしなくても良くなる」というのが、賞罰で言えば、最も嬉しいことではないでしょうか。

 

ですから、今、継続力が欲しいと思って臨みたいと思っていることの目標を、あらためてここで見直してみます。受験勉強であれば、入試以降は過酷な勉強漬けの生活はしなくても良くなります。ダイエットであれば、目標体重をクリアすれば、とりあえずは継続する必要がなくなります。リバウンドというのには気をつけないといけないですが・・・・・・。

 

ですから、いつまで続けるのか、というを明確にしてみると、案外忍耐力というのが出てきて、結果、必要な分の継続ができるのではないかと思います。永遠に続く苦労は嫌ですが、それが期限つきのものなら耐えられるような気がしませんか?-

 



 

【目標設定】

これもよく言われることです。目標が明確であれば、それ自体が動機づけになって忍耐力や継続力が出る、というものです。

しかし、これにはやり方があります。やり方を誤ると逆に忍耐力も継続力も失せてしまいます。

 

例えば、日本一人気のあるコメディアンになることが目標だとします。しかし、いきなりそれを目指しても、遠すぎて現実感がありません。そこで、当面は1日に1度は誰かを笑わせる、というのを目標にしてみます。そうすると、笑ってくれない人がいる時は落ち込むかもしれませんが、笑ってもらえた時は嬉しくなりますね。忍耐力と継続力を維持、または回復させます。

 

継続力 忍耐力

 

そして「1日に1度誰かを笑わせる」ことができるようになれば、人を笑わせるための何らかの実力がついていることと思います。そうしたら次は、ボランティアか何かで、笑いを提供してみます。その次は、YouTubeで何かをやって、不特定多数の人を笑わせてみます。

 

という具合に、最終目標を達成するまでの間にも、達成感を味わう機会をたくさん作るようにすることです。それが忍耐力や継続力に繋がります。いや、「達成感」という褒美に目が眩んでいるので、こういうレベルになれば継続力や忍耐力という言葉はもはや必要ないかもしれません。

【三日坊主】

継続力がない象徴として、よく挙げられる言葉です。三日坊主の癖を治すためにはどうしたらいいでしょうか。いや、そもそも治さなくてはいけないものなのでしょうか。三日坊主というのは、言い換えれば「三日継続坊主」とも言えます。すぐに諦めてしまう癖はありますが、とりあえず取り組むことは出来るわけです。そして取り組んで3日くらいはなら続けられるということです。ここに目をつけてみましょう。

 

継続力 忍耐力

 

3日間くらいなら〝続けられる〟のはなぜでしょう。もし、その理由が分かれば、その理由を利用して、三日坊主を30日坊主や3ヶ月坊主、3年坊主、30年坊主に引き伸ばす方法が見えてくるかも知れません。三日坊主は治すものではなくて、成長させるものと考えることもできます。



【余裕を持ってみる】

よし絶対に継続させるぞ、と意気込むのも大切です。継続力を保持するために忍耐力をつけ、力むのは必要かもしれません。しかし、ここに少しスパイスを加えてみるのも手です。どんなスパイスを加えるのかというと、「続けるけど、嫌になったらすぐにやめちゃってもいいんだけどね」というものです。「やめる」という選択肢をあえて作るわけです。

 

継続力 忍耐力

 

そうすると「やるしかない」という状態に比べて、「やる」か「やらない」かという選択肢が生まれます。そして「やる」場合は、その選択枝は自分で選んだことになります。自分で選んだことは嫌ではないですから、続きます。そして、「いつやめてもいいんだけどね」という腑抜けた意識を持っていることで、「まあ、もうちょっと続けてみてもいいか」という気になることもあります。

【継続力の源は忍耐力――ではない?-】

継続力 忍耐力

 

武士でもない限り、無限の忍耐力というのは存在しません。そして、忍耐力に支えられた継続力というのは長くは持ちません。継続力は、忍耐力ではなく、継続したことからの成果、そこから得られる何らかの喜びによって引き伸ばされるものだと思われます。

 

そして初めにも言ったように、継続力や忍耐力というのは、あくまで道具です。もう1度、何のために継続力を求めているとか考えてみてください。もしかしたら道具であるはずの継続力や忍耐力が、そのまま目的になってしまっているかもしれません。まずは、目標を明確にしてみていただきたいと思います。